【 自己探求への一歩、絆の構築 ~3/16のWSを振り返って~ 】③
ケンカ屋ことヨネヤマ先生によるワークは、簡単に言うと、前半であぶり出た自分の「価値観」に対して深掘りをする。掘り下げて行く時に、ヨネヤマ先生にとって迷い(彼女的には「嘘くさい」かもしれない)が感じられなければ、割とすんなり終わる。言い換えると、前半で出した答えに、当事者それぞれが自己対話が出来ていると、あとはそれを後押しするだけなのだ。
それらは、ヨネヤマ先生という個人の価値観からくるジャッチなので、偏りはあるだろう。ただ、自己対話をする時に、1番難しいのは「客観性」ではないだろうか?
自分のことを考えるときに、否定的なことをツッコむのは難しい。なのでそこにあぶり出されるのは「肯定している否定的なこと」ではなく、客観的に見たときに見える「自己の矛盾」である。つまり、本質的な自己否定だ。
自分ではそう思いたくない、そう思ってはいけないと思い込んでいる部分を認めるという行為。これにはきわめて客観的な視点が必要になると思うが、自分でやるのはやはり一朝一夕ではない。それを、彼女が「客観」としてやってくれるのだ。そこには辛い感情、悲しみや悔しさなどももちろん表れやすい。
しかしそんなことを自分一人ではやらずに、一緒にやってくれるのだ、自己探求の一歩を進めてくれるのだ。日常でそういう役を担ってくれる人はなかなかいないのではないか?
また、彼女の物事の捉え方には独特のものがある。
ここでは上手く言葉で説明できないが、そのロジックには説得力がある。それはひとえに、彼女が日々、自分自身と全力で向き合いながら得てきた方法論だからである。
はたから見たらとても些細なことに思えるようなことでも、彼女はすかさず自問自答する。時には激しく感情を出しきりながら、常に全力で。
身内のヨイショにも聞こえるかもしれないが、その力は実際味わえば分かるだろう。今回の参加者も、ヨネヤマ先生の、はじめは時に奇抜な発想にも聞こえる言動に、思わず笑ったりもしたが、次第に頷いている光景を幾度となく目撃した。
そういう意味では、今回このWSがケンカ屋のデビューでもあったが、やはり他人にも充分影響を与えるものだと確信を得た。今後の活躍も期待したい。
前半の「肯定しかない自己探求」と、後半の「否定も起こりやすい自己探求」。
この2つが組み合わさるという意味で、今回のWSはとてもバランスが良いと思った。
つづく